会派メンバー4名と先進事例を調査研究するために視察に出かけました。視察内容は、以下のように掲載します。
◆千葉県野田市「いじめ防止アプリ「STOP it(ストップイット)について」
所感:いじめ防止アプリ「STOP it」の導入を通じ、いじめそのものを減らす取り組みについて確認出来ました。目的として、傍観者の視点からいじめを見つめ、いじめを許さない雰囲気を醸成する授業を実施する事です。そのため、全公立中学校1年生に、特別授業としていじめ傍観者にならないための意識を高める授業(「私たちの選択肢」)を導入していました。その中で、打上げ方法の一つとして、いじめ防止アプリ「STOP it」などの活用が紹介されていました。そこで、早期発見ののち問題解決の連携がされ、予防から解決まで仕組みとして対応されている取り組みでした。愛知県では、名古屋市と名古屋大学が連携して取り組まれています。是非とも、本市もこの取り組みを導入する方向を提案したいと思いました。
◆東京都千代田区「ちよだニャンとなる会の取り組みについて」
所感:一般財団法人ちよだニャンとなる会は、「飼い主のいない猫」の問題に協働で取り組み、全国に先駆けて2011年に「猫の殺処分ゼロ」を実現、2019年現在もゼロを継続されていました。その取り組みは、行政とボランティアが協働で猫の問題・課題に取り組み、目に見える成果を上げ『千代田モデル』として全国的に知られるようになりました。今回その取り組みを確認し、3つのポイントがあると感じました。1点目、猫を繁殖させないため、募金で集められた資金を活用し「飼い主のいない猫」に提携を結んだ動物病院にて去勢・不妊手術や耳カットをする。そのことにより「飼い主のいない猫」の繁殖を抑制し増加させない取り組み。2点目、その募金を集めるため、都心部の利点を生かし、区内在住の財界人や芸能人などを会員とし募金やイベント活動などから資金繰りをしている。3点目、会員の関係者には政界関係者もいることから、知事や区長や議員(国・都・区)などから行政側にも働き出来るつながりを構築している。そのような地道な取り組みを進め成果が出たものと感じた。
本市においては、また、「飼い主のいる猫」に関しては、動物病院にて去勢・避妊手術をした場合に無償でマイクロチップの装着ができる取り組みがされている。しかし、「飼い主のいない猫」を捕獲した場合は、県へ全て渡し殺処分されている実態である。先ずは、猫を飼われている方は外で繁殖しないための取り組み(去勢・避妊手術、室内にて飼うなど)を進めて頂くことと、既に「飼い主のいない猫」に対しても、命の大切さを通じ繁殖しない取り組みを、官民連携して検討するべきものと思いました。
◆群馬県高崎市「介護SOSサービスについて」
所感:「介護SOSサービス」を視察し、介護認定前に介護サービスが活用できる取り組みは大変に参考になりました。どの地域でも同様に、高齢者が増加します。その状況において、仕事か親の介護かの選択をすることは日本経済にとっても大損失となります。そのためには、介護認定になる前の橋渡しをして頂ける今回の仕組みは大変に参考になりました。その取り組みに課題は、トップ(市長)が英断をして市民が理解して頂くことです。是非とも、国の介護施策や本市にも反映したい事例でした。